糸魚川(新潟) 神道山(400m)、江星山(516.9m) 2019年11月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:04 駐車場(登山口)−−12:25 神道山 12:28−−12:37 340m鞍部−−13:12 江星山 13:16−−13:34 340m鞍部−−13:47 林道−−13:50 駐車場(登山口)

場所新潟県糸魚川市
年月日2019年11月23日 日帰り
天候
山行種類一般登山+籔山
交通手段マイカー
駐車場神道山登山口に駐車場あり
登山道の有無神道山まではあり、神道山〜江星山間は無し
籔の有無神道山〜340m鞍部までは灌木がメインだがそれほど藪は濃くない。しかし340m鞍部一帯はチャボガヤが覆い、この葉は先端が固く尖って藪漕ぎすると痛い。340m鞍部〜江星山間は藪は薄い
危険個所の有無340m鞍部〜江星山間は標高450m付近までは危険地帯の連続。かなり急な傾斜で尾根が痩せた箇所があり、立ち木も少なく転落したら停止困難。立ち木、木の根、草等、掴める物は何でも利用して上り下りが必要。標高420m付近で岩場があったため左(東)に迂回したが、後から地形図を見た感じでは西側斜面の方が迂回しやすかったかも。標高460m付近で尾根に復帰したら山頂まで危険個所は無し
山頂の展望ゼロではないが灌木が林立し良くない
GPSトラックログ
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コメントその昔、DJF氏がスニーカーで往復したおぼろげな記憶を頼りに神道山から江星山を目指した。神道山へは立派な石段が山頂まで続き、山頂は公園が整備されている。地形図では神道山〜江星山間に破線が描かれているが実際には道は皆無。昔の道の形跡も見られなかった。 340m鞍部から標高450m付近まで藪が薄い急峻地形の連続で転落したら軽傷では済まないので細心の注意が必要。私の力量では雪が付いたら突破は無理だろうと思えるほど。山頂はススキと矮小な樹林に覆われて展望は良くない。帰りは340m鞍部から林道へ下ったが、こちらのルートは危険地帯は無かった。久しぶりに地形図を紛失した




神道山登山口の駐車場 案内図

神道山は登山口から山頂まで石段が続く 途中に大きな欅あり
休憩用に東屋もある 眼下に日本海
神道山山頂。平坦で明瞭な高まりは無い お寺にあるような大きな鐘がある

この標高は正しいのだろうか? 神道山から見た江星山
江星山↑の標識に登山道を期待したが・・・ 尾根上に道の形跡は皆無。でも藪は大したことはない
340m鞍部は濃い藪。特にチャボガヤ(榧の木)が厄介 登りにかかると藪が薄まる
しかし傾斜が強烈。木、根、草など何でも掴んで登る危険地帯 標高400m付近。この上に岩場登場で左へ
標高420m付近。岩場を避けて左にトラバース中 標高440m付近の岩場直下
標高440m付近をトラバース中 標高460m付近。尾根に向かって登っている
標高470m付近で尾根に復帰。この先は安全地帯 江星山山頂
三角点 山頂から北東を見ている
地形図紛失のため帰りも同じルートを戻る 標高430m付近をトラバース中
標高400m付近から見た神道山 340m鞍部から西へ下る
藪は少ないし傾斜も適度で安全 標高270m付近で傾斜が緩むと草付きに変わる
最後はちょっとだけ植林帯 林道に出た
ピークの上に売店あり 駐車場到着


・神道山、江星山はその昔、DJF氏がスニーカーで登ったとの記録を読んだ覚えがある。神道山は道があるが江星山は無いとのことも記憶にあったが、スニーカーで登れる程度なので大したことはないだろうと軽く考え、事前の情報収集等、準備はほとんど行わなかった。もちろん、地形図は印刷したが。

・神道山は地形図にも山頂まで階段が書かれているので問題なく登れることは確定。麓の門前集落から案内標識があり、それに従って舗装された車道を上がっていくと、右手の230m峰から山頂方面へかかる橋の手前に駐車場あり。ここが登山口。なお、230m峰には売店等があり、橋を渡って同じ登山口に繋がっている。

・登山口から山頂まで1088段の石段とのこと。段差は適度でゆっくりと登っていく。涼しくなり北アルプス詣でを止めて中低山の藪山に移行してから山で人に会ったことが無かったが、今回は久しぶりに登山姿の男性に出会った。この周辺の山には詳しいようで、先ほど登ってきた城ガ峰も知っていたし、江星山も知っていた。

・男性は高齢で階段をかなりゆっくりと登っていたので先に失礼して山頂へ。山頂部は平坦で特に高まりはない。山頂標識には標高402.5mと書かれていたが、いったいどこから出てきた数字だろうか。地形図では400mとなっている。

・山頂には東屋の他にお寺にあるような大きな鐘が吊るされた建物あり。音もまさにお寺の梵鐘そのもの。山頂の鐘でこの大きさは見たことがない。日本海側が大きく開けて展望が楽しめる。まだ佐渡島は見えていたが能登半島は分からなかった。

・本命の江星山に向かう。尾根が続く南に向かうと柵の手前に「江星山↑517.1m」の標識が登場。おお、江星山への案内看板があるので道があるのかと期待したら尾根上には道の欠片もない。ただし340m鞍部までは大した藪はなく順調に下っていく

・340m鞍部の平坦部に達すると一気に藪が深まる。特に厄介なのが葉の先端が尖って手袋、衣服を通しても棘の痛みが走る榧のような葉を持つ高さ1,2mの低い針葉樹で、ネットで調べたらチャボガヤ(チャボ榧)とのこと。尾根が広く迂回できるところは迂回したが、尾根が狭い場所では痛みを我慢して突っ切るしかなかった。

・平坦な鞍部を抜けるとチャボガヤ藪は消えて急に歩きやすくなると同時に一気に尾根が立ち上がって傾斜が強烈に。ほとんど北ア硫黄岳東尾根並みで、雪が付いたら登りたくない場所。植生はあるがそれほど濃くないので藪漕ぎは不要だが、逆に安全確保のため木に掴まりたい場所に木が無いことがあり、木の根や草まで総動員して急な尾根をよじ登っていく。獣道があることもあるが、結構ヤバいトラバースがあったりで安心できない。

・標高420m付近で尾根上が岩っぽくなり直進は危険と判断、視界が得られる左(東)に迂回したが、後から地形図を見たら右(西)の方が傾斜が緩そうだった。迂回した斜面は岩こそ出現しなかったが傾斜は相変わらずで、根曲がり木や草に掴まりながら尾根上に復帰できる場所がないか探しながら登るがいい場所が無い。標高430m付近では傾斜がきつすぎて登るのはリスクが高すぎ、完全に横移動で隣の小尾根に乗り移るが、灌木が意外と少なくてかなり危なっかしい場所だった。乗り移った尾根はやや傾斜が緩み、今までよりは安全度が向上。相変わらず斜面は根曲がり灌木に覆われるが密度は低く藪漕ぎと言うほどではない。

・少し登ると木が無くなって草付きに。おそらく雪崩の影響だろう。ここも上部は岩っぽくて登ることができず横移動し、上に進めそうな場所を見つけてから登りに変わる。再び根曲がり灌木帯に入るとやっと傾斜が緩み、主尾根を目指す。

・標高460m付近で主尾根に復帰すると、それまでの険悪な急斜面とは打って変わってなだらかで幅の広い尾根に変わり、植生も矮小な根曲がり灌木よりも少し背の高いまっすぐ立った木が目立つようになる。根曲がり木のトラバースは面倒だったが尾根登りは格段に楽だ。

・傾斜が無くなるとやっと江星山山頂に到着。背の低い灌木とススキに覆われていた。三角点は容易に発見。当然、道は無いし山頂標識も無かった。下山後にDJF氏の記録を見たら、氏が登った9年前には標識がかかっていた針金のようなものがあったようだが、私は気付かなかった。密な灌木で展望は良くないが藪を通して日本海が見えた。

・往路の険悪急斜面を戻るのはイヤなので地形図で別ルートが可能か検討しようとポケットを探ったら地形図が無い! 藪漕ぎで地形図を落としたのは久しぶりだが、よりによってこんな重要な場面で無くしたのは初めてかも。仕方ないのでGPSの軌跡を辿って往路を戻るしかない。なお、帰ってから地形図を見た感じでは、東側の明了寺集落から東斜面を登るのが最も傾斜が緩く安全度が高そうだ。

・下山は登りより格段に危険度が増すはずだが、長時間危険地帯にいると感覚がマヒしてしまい登りよりも緊張しなかった。それでも落ちないように充分な注意は払い続ける。今回は長靴で登ったが、靴底が摩耗した登山靴よりはグリップが良かったかもしれない。

・340m鞍部に出たらチャボガヤ藪に突入する前に西へ下ることにした。地形図は無いが鞍部から林道までの傾斜はそれほどきつくなかった記憶があるし、神道山まで登り返すのはもったいない。鞍部から見下ろす西斜面は背の高い樹林帯で適度な傾斜で危なっかしく思える場所は無さそうだ。見える範囲では藪も薄そうだ。

・鞍部から下り始めると藪はかなり薄く、神道山に登り返すよりも快適だ。植生も江星山への登りのような矮小な根曲がり木は皆無で一般的。どうやら危険な所は無さそうだ。

・浅い谷地形を下っていくと立ち木が消えて冬枯れした草に覆われた広い谷に変貌。伐採したのか、それとも雪崩の影響で木が育たないのかは不明。枯れた草の下は湿った場所があるので泥沼に足を突っ込まないよう注意。この点、長靴は優れもの。まっすぐ下るよりも右へトラバースして標高をできるだけ落とさずに林道に合流できるようにした。

・最後は杉の植林帯を通って林道へ。僅かに登り返して駐車場に戻った。

 

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